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韓国

2010年12月 6日 (月)

【書評】『旅の雑学ノート ソウル』

ずいぶん前に買った本である。もう何回読んだか分からない。ちなみに奥付には2008年9月出版とあるから、「韓流」便乗企画ではなさそうだ。この本は韓国人(タイトル上、ソウル人ということになるが、それはやむを得まい)の日常生活を観察する、という意味でそういうことに非常に興味を持っている私にとっては干天の慈雨のような書籍が出たものだ。

もちろん嫌韓本ではあり得ないが、「1998年(平成10年)、初めて私は韓国の地に降り立った。冬至当時はまだ友人だった妻の故郷ソウルを訪ねるためだ。一週間ほどの滞在だったが、空気が臭い、街が汚い、人が粗暴、運転が荒いなど、街全体の第一印象は最悪に近かった(後略)」(P301)という身もふたもない直球ど真ん中の第一印象を遠慮せずに記載している。もちろん、「人が粗暴」といっても知り合いに対してはとことんお節介な韓国人のこと、現在の婦人夫人の周囲にいる人々が優しかったから当時の友人である今の妻と結婚したのである。

もちろんこれ一冊でソウルのすべてが分かるわけではないが、それでも観光ガイドブックにはソウルのハレの部分しか書かれていないのに対して、この本は特に意識してケの部分をピックアップしているように私には読めた。清凉里駅の公衆トイレに寝泊まりしているホームレスの写真にはビックリさせられた。また、李明博大統領を大統領たらしめた大功績の一つである清渓川の改装についても、観光拠点としてにぎわっているソウル中心部だけでなく、さらに下って下流域には昔ながらのソウルの、できれば外国人には見られたくないであろう、都市が排出するさまざまなものが保管されている様子というものも写真付きで紹介している。また、ソウルで起きた大事件・大事故も包み隠さずに紹介しているというのも好感が持てる(そういえば、嫌韓2ちゃんねらーやブロガーは、古い本や電波な著者の本(あと韓国の新聞の日本語版)ばかり引用せずに、こういう個人としては親韓(何せ妻が韓国人だから)でも、韓国の闇を堂々と紹介しているこういう本を引用したりとは考えないのだろうか)。

とはいえ、そういう都市の闇だけではなく、しっかりと韓流に便乗している項目もあり、特に江南地区の芸能人が経営しているか関係が深い店の紹介もしっかりされている。そういえば、韓国は漢字教育に力を入れていないだけに、カフェの名前にも時々外来語でなく韓国言葉を使っている店があるようで、特にこの本に載っている店では「蝶も花だった 花を去る前には(나비도 꽃이었다 꽃을 따나기 전에는)」という詩の一編を取り出したような名前の店が紹介されている(最も気が早い韓国人のこと、本の出版から2年を経た現在も同じ名前で経営されているとは限らないような気がする)。

ソウルを観光客目線でなく、居住者目線で眺めてみたい人は、ところどころ韓国(ソウル)の闇の部分も書かれているとはいえ、それ以上に街が街たる部分を余さずに(とはいえ、すべてが書かれているわけでもないことは仕方ないが)紹介しているので、ぜひ購入して読んでいただきたい。

2010年12月 4日 (土)

韓国語テキスト購入

韓国語(とドイツ語)ほど長い間習得したいと思いつつ習得できない言語なのである(英語はこの際脇に置いておいて)。その理由には多分山ほど原因があるだろうが、その一つには継続して学習していないということにあるだろう。それでとにかく単語を覚えていない。文法項目は多少分かるがやはりあいまいである。それで単語はとにかく時間をかけて覚えるしかないということで、あいまいな文法項目をつぶして、初級文法を確実にするために下記のムックを昨日購入した。

このムックは本来は「超入門編」の続きで、冒頭に超入門編の復習コーナーが書かれている。これを読むと、実は超入門編に収録されている文法項目も一部未習得ないし忘却していたようだ。とはいえ、「超入門編」はハングルの読み方・書き方から始まって、基本的なあいさつを含めて本当に「超入門編」の名にふさわしいことから書かれているので、ハングルの読み書きくらいはできる(しかし習得済みの学習者に比べると、一字ごとに読み進めることしかできないので、読みが遅くなる傾向がある)。

それで「初級編」を買った次第であるが、しかしまずは冒頭の復習コーナーで「超入門編」に記載されている文法項目をつぶしてから本題の「初級編」における学習をしないと、学習を進めるごとに分からなくなる可能性が高いし、第一アンチョコなしである程度の韓国語を読み書き話し聞きできるようにならない。

アンチョコといえばやはりまずは辞書であるが、日本語に近いといわれつつも意外に難しい韓国語の、特に語尾表現の使い方を素早く見られないとアンチョコとしての役割を果たせない。その意味では下記の分厚い文法書はアンチョコとしての役割を果たすには難しい。

むしろアンチョコとしての役割に徹して書かれた(と私には解釈できる)この本こそがアンチョコとしてはベストと思う。もちろんアンチョコなしに韓国語を操れればいいし、この本の著者もアンチョコを使い続ければいつかはこの本なしで自由自在に韓国語を組み立てられるというコンセプトで出版したので、初級文法~中級文法の間は堂々とこのアンチョコ(と日韓辞書)を使うつもりである。

そういえば、ハングル検定と韓国語検定の二種類の検定試験があるが、どちらかというと後者の受検を狙っているところである。現状では目標は韓国語検定二級(この級数は数字が大きいほどレベルが高い。最上級は六級である)であろう。多分三・四級(中級試験)にチャレンジできるようになれば日常会話は何とかなるような気がする。逆に場合によっては妥協して「高原状態」に陥る可能性も否定できないが。なお、韓国語検定試験は現在は一つの級ごとに試験をするのではなく、初級試験(一・二級)、中級試験(三・四級)、高級試験(五・六級)に別れていて、試験の点数で不合格・下級合格・上級合格の割り振られる。何というかTOEICと英検やヨーロッパにおける言語検定の中間の形態を取っているようで面白い試みだと思う。そういえば中国のHSKが韓国語検定に似た級付けを行っているような気がする。

何かというと嫌韓論者は「永遠の十年」と嗤うが、この形態は日本(及びヨーロッパ)の検定試験も参考にしたらいいような気がする。ただしヨーロッパ諸国は言語検定の基準を一本化するために、EU諸国全体で数段階の試験を級ごとに(ただし数字で級数を表すのではない)実施するようになりつつある。ただし連合王国のIELTS(アイエルツ)は意味づけが違うので、今までのTOEFL方式を用いるのだろうか。

2010年11月28日 (日)

外国語あれもこれも

外国語の運用能力を実用レベルまで高めるべく勉強するたった一つの方法は、とにかくその言語を勉強することを習慣づけることである。

これはどのような学習方法をとっても不変の真実、といって良いのではないだろうか。「毎日たったの15分!」とかいう感じの、いかにもうさん臭い外国語教材の宣伝文句でも、文頭を見るとやはり「毎日」と書いているではないか。私にはこの「毎日」ないし習慣づけた勉強というのが大変に苦手である。短期間の間に集中的に勉強することならばできるだろうが(得意、ではない)、どうもマラソンのように持久的に学習するのが本当にダメである。やはりADDないしアスペの性といっていいのだろうか。はっきりいって飽きっぽいのである。それで写真のようにさまざまな言語の教材をあてどなく買ったり借りたりするのである。Foreignlanguage 本当はこれらのうち一つをある程度できるようになってから(大体検定がある言語であれば3級合格くらいか?)次の言語に手を出すべきではないか、と自分でも頭の中では分かっているつもりである。

少なくとも教材を買ってしまった言語ならともかく、図書館から教材を借りてきた言語ならば後回しにできるであろう。今の自分は頭のバッテリーが切れかかっている状態である以上、手持ちの書籍・教材はなるべく少なくしたいのであるが、図書館で書籍・教材を見るとつい借りてしまいたくなるのである。昨日も渋谷区立西原図書館で3冊借りてきたが、返す時はどうするのか。調布の図書館でも近くない感じがするというのに、23区内に入ってしまうと返しに行く時に面倒くさくならないだろうか。まぁギリシャ語は文字の読み方だけを(単語とかは一切覚える気なし)知りたいだけだからまだいい。しかしドイツ語は(ある程度学習しているとはいえ)後回しにしても問題ないのではないか。

ヨーロッパの言語であれば、現在はフランス語とロシア語のどちらかを優先的に学びたいと思っているのであるが、どうしてもドイツ語が横やりを入ってくる。というのは実はドイツ語の最新の辞書を定価の1/3近い安価で買ってしまった以上、すぐに使いたい気になるからという事情も大きい。ちなみにフランス語の辞書は、やや古め(それでも今世紀に出版され、その辞書では最新版である)ながら定価の1/8という「持ってけ泥棒」並みの値段で買ってしまったので、やはり使いたい。ロシア語はというと、実は図書館で借りている。某市の図書館が小型の辞書なら、参考文献扱いにせずに図書として貸し出してくれるのであり、それを使って(?)いる。

東アジアの言語も負けてはいない。近年の嫌韓ブーム(?)に乗った形で、いやそれはウソで、30年来の願望である韓国語習得を目指しているのだが、独学のつらさよ、下手に知っている言語をどういう風に学んだらいいのか分からない。分からないけれど何とか「マスター」したい。中国語は今世紀に入ってから学び始めたのであるが、学習の困難さは大体韓国語に似て、下手に知っている言語をどういう風に学ぶべきなのか……。ちなみに韓国語は「あの」小学館の朝鮮語辞典をJPY3,000で入手した(これはお買い得!しかもどこも破損しているわけではないのに……)し、ポケット辞書で韓日と日韓の両方を入手した(こちらは定価で)。中国語は現在辞書はないが、まず辞書を必要とするレベルに到達することが大事かと。それで過去記事にも書いたがタイ語。こちらは教材は借り物だし、辞書は当然ない(だって、定価でJPY10,000以上するからね)。

何かきっかけがあれば整理したい所であるが、今のところそのメドは立っていない。6言語をつまみ食い的に学んでいくしかないのだろうか。こういう私には言語学習カウンセラーがまじめに必要ではないかと実感する。誰か助けてくれませんか。

2005年5月30日 (月)

なぜ親北反米に?

 このブログでこんな重いテーマを扱ったことは今までありませんでしたが、国際情勢には人一倍関心が強い私としては無視するわけにも行かないので、今までのような日記の延長から少し路線を広げる必要がありそうです。

 先月中国で起きた反日デモの様子は日本のTVや新聞などでも詳細に報じられていました。これによって中華人民共和国という国が反日を国是としていることが一般の日本人にも明らかになりました。同時に小規模ながらも韓国においても同様のデモが発生していました。しかし、こちらはメディアの扱いが小さかったこともあって、特に韓国に関心のない人にはそのことを記憶にとどめていないと思います。
 その韓国で昨日、駐留米軍の撤退を求める大規模デモが発生しました。

SEOUL, South Korea  May 29, 2005 - Thousands of South Korean students rallying Sunday against the U.S. military's five-decade presence clashed with police after trying to enter the American base, and at least 12 people were injured and more than 20 were arrested. (AP)

 この報道によりますと、このデモ騒ぎはここ20年来で最大規模のものだったということです。あくまでもこのニュースは通信社電なので、背景説明などには踏み込んでいません。しかし、消息筋の情報を多数まとめてみますと、韓国の大学生など若年層にはあまり朝鮮戦争の事実が知らされておらず、それどころか北朝鮮の金正日書記の人気が高まるという、臨戦態勢の国家(朝鮮戦争は「休戦」という形で事実上の終結を見たのみです)としては信じられない現象が起きている、ということのようです。
 韓国内には朝鮮戦争の名残として、約三万の米軍将兵が駐留しており、その米兵による不祥事が後を絶たなかったという背景もあります。しかし、なぜ今このような暴動が起きたのかについては合理的に説明できる材料に乏しいのが実情です。
 韓国の若年層に通奏低温として流れる親北反米の響きが、盧武鉉政権の誕生で表面化し、日本の政府高官をして「米韓の間が不穏になっている現状では日韓間で情報を共有するのは難しい」とまで言わしめたほどです。
 先鋭的な韓国国民にとっては、アメリカ合衆国と体制を共有しているということよりも、北朝鮮と血を共有するということの方を重要視しているのでしょうか。北朝鮮が核兵器を開発したということについても、それを持って韓国への脅威とは見なさず、むしろ民族の誇りとする意見さえ出ている始末です。
 問題は、この反米暴動が単発に終わるか、国を挙げての反米デモに拡大するかではないでしょうか。後者になったとしても、三万規模の兵力を即座に撤退させるようなことは技術的に困難なのですが、通常の将兵のローテーションという建前で徐々に駐留米兵を減らすことは十分あり得ます。それで駐韓米兵がゼロになる、という話にはなりませんが、朝鮮半島におけるアメリカ合衆国の軍事力のプレゼンスが減るということは、北朝鮮に誤った政治的シグナルを送ることになりかねず、日米双方の当局としてもまさに今後の推移を見守る必要がありそうです。
 最悪の場合には、tarochan.netの見出しではありませんが、自由主義陣営の防衛ラインが対馬海峡まで下がって、直接日本と対峙(たいじ)するということにつながりかねませんから。

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